2012年11月21日
イナビルの予防適応が申請されたようです。
Tです。
本当は申請が通ってから記事にしようかとも思いましたが、そろそろシーズンなので。
15日に第一三共がイナビルの、インフルエンザの発症予防の適応で厚生労働省に承認申請を行ったと発表しました。
通れば国内では3種類目のインフルエンザ予防適応です。
正直、やっとなるのかという気もしますが選択肢は多い方が良いと思います。
また、異常行動の注意喚起も10月に出されています。
詳細は第一三共のHPより確認してください。
要点は、特に小児・未成年の患者さんにおいては「インフルエンザ」と診断されてから少なくとも2日間、就寝中を含め患者が一人にならないように患者と保護者に指導してほしい、ということのようです。
本当は申請が通ってから記事にしようかとも思いましたが、そろそろシーズンなので。
15日に第一三共がイナビルの、インフルエンザの発症予防の適応で厚生労働省に承認申請を行ったと発表しました。
通れば国内では3種類目のインフルエンザ予防適応です。
正直、やっとなるのかという気もしますが選択肢は多い方が良いと思います。
また、異常行動の注意喚起も10月に出されています。
詳細は第一三共のHPより確認してください。
要点は、特に小児・未成年の患者さんにおいては「インフルエンザ」と診断されてから少なくとも2日間、就寝中を含め患者が一人にならないように患者と保護者に指導してほしい、ということのようです。
2012年11月19日
2012年11月17日
ボリコナゾールのルーチンのTDMは治療効果を向上させる?
Tです。
Clinical Infectious Diseasesに興味深い論文が載っていたので、abstractを読みました。
The effect of therapeutic drug monitoring on safety and efficacy of voriconazole in invasive fungal infections: a randomized controlled trial.
PMID:22761409
110例の成人患者をTDM群と非TDM群に分け、ボリコナゾールによる有害事象をモニターし、治療効果を3ヵ月後に評価したそうです。
CYP2C19をもつBaseline characteristicsは2群間で差はなかったそうです。有害事象の発現率はTDM群と非TDM群に差はなかったようですが、投与中止率はTDM群のほうが非TDM群より有意に低かったようです(4%vs17%、P = .02)。完全に効いた、もしくは部分的に効いた患者はTDM群は81%なのに対し非TDM群57%だったそうです(P = .04)。
・・・凄いですね。81%と57%では大違いです。
有害事象の回避がTDMの主な目的である、というイメージがありますが、現在はTDMが抗菌薬の治療効果を向上させるデータも多く、今回のデータも有害事象は差がつかなかったが治療効果が良くなった、というデータです。
ボリコナゾールは俺の病院では採用薬ではありませんが、使う機会があれば必ず医師にTDMをお願いしようとおもいます。
Clinical Infectious Diseasesに興味深い論文が載っていたので、abstractを読みました。
The effect of therapeutic drug monitoring on safety and efficacy of voriconazole in invasive fungal infections: a randomized controlled trial.
PMID:22761409
110例の成人患者をTDM群と非TDM群に分け、ボリコナゾールによる有害事象をモニターし、治療効果を3ヵ月後に評価したそうです。
CYP2C19をもつBaseline characteristicsは2群間で差はなかったそうです。有害事象の発現率はTDM群と非TDM群に差はなかったようですが、投与中止率はTDM群のほうが非TDM群より有意に低かったようです(4%vs17%、P = .02)。完全に効いた、もしくは部分的に効いた患者はTDM群は81%なのに対し非TDM群57%だったそうです(P = .04)。
・・・凄いですね。81%と57%では大違いです。
有害事象の回避がTDMの主な目的である、というイメージがありますが、現在はTDMが抗菌薬の治療効果を向上させるデータも多く、今回のデータも有害事象は差がつかなかったが治療効果が良くなった、というデータです。
ボリコナゾールは俺の病院では採用薬ではありませんが、使う機会があれば必ず医師にTDMをお願いしようとおもいます。