2012年10月16日

日本TDM学会作成抗てんかん薬のTDMガイドラインドラフト版その4

Tです。続きです。
抗てんかん薬TDMガイドラインドラフト版のまとめは今回で終了です。(他の薬剤はTの病院では正式採用されていないので。)気になる方は日本TDM学会HPより確認して下さい。
抗てんかん薬の薬物相互作用に関しては後日、別の資料をもとにまとめたいと思ってます。
〈フェノバルビタールの要点〉
治療濃度域
1035μg/ml←推奨グレードA


測定タイミング
初回投与開始約1428日以降、投与量変更時には45日以降に測定する。←推奨グレードA
アレビアチン、デパケン等を併用開始時には45日以降に血中濃度を測定する。
採血時間はトラフ濃度で良い。ただしどの時間帯で採血しても大きな誤差はない。

一般的な体内動態について
他の抗てんかん薬との薬物相互作用が多い。←推奨グレードA

特殊患者での体内動態について
疾患及び年齢によりクリアランスが変動する。←推奨グレードA
肝硬変患者における消失半減期は健常人に比べて延長する。
腎疾患の程度により消失半減期は延長する。
尿毒症患者ではタンパク結合率が2030%に低下する(Albによる)。
妊娠により血中濃度は低下する(タンパク結合率の低下や分布容積の増加による)

・フェノバルビタールの中毒症状
眠気、歩行失調

 


             〈ゾニサミドの要点〉
治療濃度域
1030μg/ml←推奨グレードB
1040μg/mlとする報告もあるが血中濃度と臨床効果との関連性は明らかでない。

40μg/ml以上で副作用が報告されている。

測定タイミング
初回投与後または投与量変更後の2週間以降。←推奨グレードA
定常状態のピーク濃度とトラフ濃度の差は小さく、採血時間の相違による影響も小さい。しかし、同一の患者では同じタイミングで採血することが望ましい。

一般的な体内動態について
治療用量範囲において投与量と血中濃度は直線的な関係を示す。←推奨グレードB

・薬物相互作用について
酵素誘導作用を有する抗てんかん薬の併用により、クリアランスが増加する。←推奨グレードA

特殊患者での体内動態
肝・腎機能障害患者では血中濃度のモニタリングを実施する。←推奨グレードC
重篤な腎機能障害ではクリアランスが低下する。
重篤な肝機能障害でも血中濃度が上昇する恐れがある。

・ゾニサミドの中毒症状
40μg/ml以上で眠気/注意力低下が報告されていることから、血中濃度上昇による副作用を確認する場合にはTDMの実施を考慮する。



 








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