2013年01月09日

ADA&EASD合同の2型糖尿病のガイドラインその5

Tです。
前回までの続きです。
最初にも書きましたが、誤訳の可能性があるので興味のある人は原文を読む事を薦めます。

③インスリン
2型糖尿病でβ細胞の機能障害が進行した場合、インスリン補充療法がしばしば行われる。重要なのは多くの患者で内因性インスリン分泌能が維持されている点であり、1型糖尿病のような複雑な強化療法は通常は必要ない。

理想を言えば、著しい体重増加や低血糖が無ければインスリンは、原則として健常人の血糖プロフィールのように調節すべきである。最初は著しい高血糖もしくは高血糖症状でなければ通常、基礎インスリンのみ追加される。基礎インスリンは一日中、比較的均一に補填され、食間や睡眠中の肝臓のグルコース生成を抑制して血糖をコントロールする。中間型(NPH)もしくは持効型(インスリングラルギンもしくはインスリンデテミル)を用いる。持効型の方がNPHと比較して夜間低血糖のリスクが少なく、やや体重増加も少ないが値段が高い。注目すべき部分として、基礎インスリンアナログ注の投与量は異なるようだ。多くの比較試験においてインスリンデテミルの必要平均単位数は高かった。

2型糖尿病患者でインスリン療法が必要な患者の多くは、基礎インスリンの補充のみでうまくいくが、インスリン分泌能の低下が著しい場合、短時間作用型による食前インスリン療法が必要である。通常は即効型インスリンアナログ注であるインスリンリスプロ、インスリンアスパルト、もしくはインスリングルリジンを食直前に用いる。ヒトレギュラーインスリンより食後血糖コントロールは良好である。レギュラーインスリンは安価ではあるが薬物動態プロフィールがその利点を台無しにしている。

理想的には、インスリン治療プログラムは患者それぞれにあわせてデザインされるべきで、食事/運動の習慣、自己血糖測定の値に合わせて充分なインスリンを用いるべきである。予想される血糖低下効果とレジメンの利便性を、患者それぞれの治療目標(図1参照)を考慮しつつバランスを取るべきである。
患者教育に関して、血糖測定、インスリン注射手技、インスリンの保管法、低血糖の症状及び対処法、シックデイのルールの適切な患者教育は不可欠である。糖尿病療養指導士は患者教育により患者を導くことができ、貴重である。

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