2013年01月31日

antimicrobial stewardshipについて その3

Tです。
最近、訪問者数が急速に伸びています。
antimicrobial stewardshipに興味のある人は意外に多いのかもしれません。
前回の続きを訳していきますが、今回までは序文の訳で終わると思います。Recommendationsの内容は恐らくその4かその5辺りからになると思います。また、何度も繰り返しますが、誤訳の可能性があるので原文を読むことを勧めます。

(前回の続き)
過去30年で、多剤耐性の肺炎球菌、淋菌、サルモネラや超多剤耐性結核が市中の患者から見つかった。バンコマイシン耐性腸球菌やバンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌も出現した。超多剤耐性のグラム陰性桿菌、例えばカルバペネマーゼ産生肺炎桿菌や他の機序のカルバペネム耐性腸球菌属、ESBL産生腸球菌、緑膿菌、アシネトバクターは医療現場で患者に広く普及し、そのうちのいくつかのケースではpanresistant、つまり利用できる抗菌薬全てに耐性であった。

残念なことだが過去10年間、新しい抗菌薬の製造承認は減ってきている。使える抗菌薬は使い果たし、感染症治療能は著しく低下している。耐性菌感染症は罹患率や死亡率の上昇につながるだけでなく、医療費も飛躍的に増大させる。皮肉なことに、21世紀に入り治療手段の無い細菌感染が発生している。薬剤耐性菌をコントロールするためには多面的なアプローチが必要である。つまり、充分かつ適切な抗菌薬を使用することや、確実に起因菌およびその薬剤感受性を検出して迅速に診断することであったり、力強い感染予防、制御、そしてantimicrobial stewardship programを推進することである。この文献はantimicrobial stewardshipに関する問題に焦点をあてている。他の重要な問題、つまり薬剤耐性菌の出現、伝播、およびマネジメントは別の文献に記されている。

SHEAとIDSAはantimicrobial stewardshipのニーズを認識して「Guidelines for the Prevention of Antimicrobial Resistance in Hospitals」を1997年に発表した。2007年に同学会はantimicrobial stewardshipの概念を推進した。その時発行したのが「Guidelines for Developing an Institutional Program to Enhance Antimicrobial Stewardship」である。その中で述べられていることは、multidisciplinary teams(うまい訳がわかりませんが、ICTみたいなものでしょうか?)を作り、急性期医療において抗菌薬の使用や患者のケアを見直し、改善することである。最近、IDSAは「Combating Antimicrobial Resistance: Policy Recommendations to Save Lives」を発表している。これは全ての米国の医療施設にantimicrobial stewardship programを導入し、感染予防や制御を向上させることを要請したものである。その他の推奨事項は、異なる医療環境におけるantimicrobial stewardship programの最適な要素および目標の研究であったり、antimicrobial stewardshipを広めるための教育であったり、新規に承認された抗菌薬の過剰処方を防ぐための新たな仕組みであったり、新しい抗菌化学療法の模索であったり、ワクチンの開発、適切なケアを可能にする(ウイルスが起因のため抗菌薬の使用を回避できたりする)迅速診断テストの開発、などである。

小児科領域のantimicrobial stewardshipの重要性を認識し、PIDSは小児に対するantimicrobial stewardshipの重要性について年次集会を開催した。PIDSとSHEAは共同してantimicrobial stewardship委員会を作り、入院患者・外来患者における抗菌薬使用や、特殊な集団に関してのantimicrobial stewardship、抗菌薬の使用に関する教育や抗菌薬の使用と管理に関する研究に対処している。今回のSHEA、IDSA、PIDSの共同のポジションペーパーは、antimicrobial stewardshipの問題に関してpublic policyの必要性に焦点をあてる。


・・・今日はアルコールに酔っているせいか、いつもより訳がひどい気がする。(元々あまり英語は得意ではないですが。)誤訳の可能性があるので原文を読むことを勧めます。また、ここはこう訳すべき、などの指摘があったら今後の参考にもなるのでコメントしていただけると有難いです。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
ギャラリー
  • 第34回和漢医薬学会に行ってきた2
  • ポスター出来た。
  • 環境感染学会の思い出
  • 最近ラジオで耳に残った曲
  • 新日本プロレスに学ぶ病院経営
  • 今年のクリスマスは土曜。
アクセスカウンター
  • 累計: