2013年02月21日

骨粗鬆症治療薬のまとめ2

Tです。
続きです。

               〈女性ホルモン薬〉
・特徴
エストロゲン欠乏に基づく他の症状や疾患の予防及び治療効果を持つ。特に重症無月経女性の月経誘発や早発閉経者の骨粗鬆症予防、及び閉経後比較的早期で、特に更年期症状を伴う女性の骨粗鬆症の予防や治療に関し、他の治療薬には見られない有用性が期待できる。

・骨密度に対する効果はあるか
①結合型エストロゲン:1日0.625mgの3年間投与でで腰椎骨密度を3.5~5%、大腿骨骨密度を1.7%増加させる報告がある(0.31mg/日では効果半減)。
②エストラジオール(経口剤):ジュリナ1.0mg及びウェールナラ40μgを2 年間投与した結果、椎体骨密度はそれぞれ7.75%,10.20%増加したという国内の報告がある。欧米で、0.25 mg/ 日でも3 年間で椎体骨密度,非椎体骨密度ともプラセボ群に比べて有意な増加を示した報告がある。
③エストラジオール(経皮剤):貼付剤のエストラーナは原発性骨粗鬆症もしくは骨量減少を有する女性を対象に行われた国内の試験では、1 年間の投与で椎体骨密度を5.28%上昇させた。
血中E2 濃度を11 pg/mL 程度に維持できるよう設計された貼付剤は、ラロキシフェンと同等の骨量増加作用を持つことが証明されている。
④エストリオール(経口剤):Caとの併用で椎体骨密度を上昇させたという報告がある。

・骨折抑制効果はあるか
結合型エストロゲン0.625 mg/日は単独およびMPA(メドロキシプロゲステロン)との併用で一般健康女性の椎体骨折リスクを34%、および非椎体骨折リスクを23%低下させる。
メタアナリシスの結果では、エストロゲン製剤の単独もしくはプロゲスチンとの併用により、非椎体骨折リスクは27%の低下が見られ、同じく、結合型エストロゲンまたはエストラジオールを用いたメタアナリシスの結果では椎体骨折リスクは33%低下した。
オランダの前向きコホート研究によれば経口のエストラジオール製剤の投与により前腕骨骨折リスクが39%、全骨折リスクが76%低下した。
椎体骨折を有する閉経後女性を対象としたRCTで、経皮エストラジオールの投与により新規骨折が61%減少した。

・QOLに対する効果はあるか
骨粗鬆症に起因する腰背部痛の改善に有効であるとの報告はない。
プラセボ群に比べて,身体機能,身体疼痛,睡眠障害などで改善がみられた報告はある。

・評価と推奨
①エストリオール
骨密度上昇作用:グレードC
椎体骨折抑制効果:グレードC
非椎体骨折抑制効果:グレードC
大腿骨近位部骨折抑制効果:グレードC
②結合型エストロゲン(日本では適用外)
骨密度上昇作用:グレードA
椎体骨折抑制効果:グレードA
非椎体骨折抑制効果:グレードA
大腿骨近位部骨折抑制効果:グレードA
③エストラジオール
骨密度上昇作用:グレードA
椎体骨折抑制効果:グレードC
非椎体骨折抑制効果:グレードC
大腿骨近位部骨折抑制効果:グレードC

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