2013年02月25日

骨粗鬆症治療薬のまとめ4

Tです。
続きです。

              〈エルデカルシトール〉
従来の活性型ビタミンD3薬が有する小腸からのカルシウムの吸収促進に加え、より強い破骨細胞機能抑制による骨吸収低下効果であると思われる。詳細に関しては今後の検討が待たれる。

・骨密度に対する効果はあるか
骨粗鬆症患者を対象とし、ビタミンD非補充下にエルデカルシトールを6 ヵ月間投与した臨床試験で、0.75μg投与群は低用量群に比して有意に腰椎骨密度を上昇させた。
天然型ビタミンD補充下でプラセボ群とエルデカルシトール群で比較した所、
12 ヵ月後の腰椎骨密度はプラセボ群は低下し、エルデカルシトール0.5μg群で2.2%、0.75μg群で2.6%上昇した。
大腿骨近位部に関しては、プラセボ群と0.5μg群で低下したが,0.75μg群で0.6%上昇した。アルファカルシドールを対照とした比較試験においては、
投与3年後の腰椎骨密度は有意な骨密度上昇効果を認めている。
大腿骨近位部骨密度はアルファカルシドール群では低下した一方、エルデカルシトール群では0.4%上昇し、有意差がついている。

・骨折抑制効果はあるか
1054例の骨粗鬆症患者を対象にアルファカルシドールとのRCTが実施され,3 年間経過観察された。
椎体骨折については、アルファカルシドールに対して26%の有意な発生抑制が認められたが、非椎体骨折については全部位ではアルファカルシドールに対して有意な発生頻度の低下は認められなかった。非椎体の主要3部位(大腿骨近位部、上腕骨、前腕骨)で比較すると48%の発生抑制が認められた。

・QOLに対する効果はあるか
第Ⅲ相試験において,SF-36 を用いたQOL評価が実施されており、1、2、3年のいずれの評価時点においても対照薬のアルファカルシドールを上回る成績が認められている。

・評価と推奨
骨密度:グレードA
椎体骨折:グレードA
非椎体骨折:グレードB
大腿骨近位部骨折:グレードC

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