2013年12月11日

臨床における食物繊維の有用性2

Tです。
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

エビデンス
活動期の潰瘍性大腸炎に対しても維持療法に対しても、食物繊維の潜在的な治療効果に関していくつかの臨床データがある。多くの発酵による代謝物の中で酪酸が投与主成分として扱われている。酪酸は遠位の活動期大腸炎(又は放射線性直腸炎)に対して直腸投与され、短いシリーズ(?)の患者において、有望な結果を示している。繊維-多糖類の経口投与は2つの研究で行われている:回腸-肛門のpouch(回腸嚢炎)の活動性炎症の治療と、潰瘍性大腸炎における寛解維持療法の研究である。

イヌリンは活動期の腸炎で試験された唯一の多糖類である。プラセボと比較し、結腸内pHの有意な低下を示し、酪酸濃度を有意に上昇させ、BacteroidesとBacteroides fragilisのコロニー数を有意に減少させた。回腸嚢炎で、ほとんどが重症の潰瘍性大腸炎で結腸切除の既往がある患者における3週間に渡ったクロスオーバー試験だった。イヌリン投与の結果、症状、内視鏡的、組織学的指標の有意な改善が見られた(エビデンスレベルII)。

Plantago ovataは、潰瘍性大腸炎における1年間の寛解維持療法において5-ASA (標準的治療)と同等の有効性を多施設、無作為化5-ASA対照試験で示した(エビデンスレベルII)。

これまで明らかになっている限りにおいて、クローン病には食物繊維が有効であるというエビデンスは存在しない。この事から、既知の潜在的治療効果は、主に大腸で行われ、小腸ではあまり行われない発酵プロセスに関連している可能性がある。しかし知る限りにおいて、大腸クローン病の発酵プロセスにおける大規模なデータは存在しない。

(・・・続く)

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