2014年01月03日

臨床における食物繊維の有用性3

Tです。
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

どのような食物繊維を使用すべきか?
イヌリンの回腸嚢炎における治療と、P. ovataの潰瘍性大腸炎における維持療法のみが研究発表されており、どちらも有益な結果が出ている。発酵性食物繊維という概念を推定する(?)のは困難である。というのも代謝産物は経路によって異なり、必ずしも酪酸ではない。過剰な硫酸塩還元菌や過剰摂取による硫黄及び窒素化合物の過剰産生の影響がある。腸管内における発酵プロセス及び酪酸生成に対する有効性に関して、このアンバランスな細菌の効果に関するデータも無い。大腸に沿った発酵速度も重要である。潰瘍性大腸炎(UC)は多くの場合、遠位大腸性疾患であり、発酵速度の速い食物繊維は盲腸で発酵可能ではあるが、炎症部位まで届かない(恐らくイヌリンもそうである)。

潰瘍性大腸炎に対して食物繊維を利用する際の勧告
多くの研究データにより大腸炎の病因として、大腸内の繊維多糖の代謝、酸化、産生の不足が考えられるがエビデンスは十分でない。
補足として、日本における発酵大麦のデータ(嚢炎におけるイヌリンの役割や潰瘍性大腸炎の維持療法におけるP. ovataの役割)は強力な文献ではあるが今後さらなる検証が必要である(Recommendation B)。

(・・・続く)

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