2014年04月14日

米国の痛風管理のガイドライン2012サマリーその9

Tです。
続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

注目すべきは、プロベネシド及び他の臨床的に有意な尿酸排泄促進作用を持つ薬剤、フェノフィブラートやロサルタンは難治性疾患の包括的な尿酸低下療法のプログラムにおいて有用である、とTFPが推奨している点である(evidence B)。特にTFPは、内服薬の併用の尿酸低下アプローチ(1種類のXOI(アロプリノール又はフェブキソスタット)と1種類の尿酸排泄促進薬(米国で現在使用可能な薬剤であるプロベネシド、フェノフィブラート又はロサルタン))を血清尿酸値の目標が達成できていない場合、9つのケースシナリオのいずれにおいても、オプションとして推奨している(evidence B)ガイドライン原文に記載されているFigure 5 及びTable 4 を参照)。

最後にTFPは、適切な用量の尿酸低下剤の投与に認容性が無い、もしくは不応性の、重度の痛風疾患の負荷がある場合、pegloticaseを推奨している(evidence A)(ガイドライン原文に記載されているFigure 5 及びTable 4 を参照)。2つの大規模なプラセボ対照RCTにおいて、6ヶ月間で、pegloticase 8 mgの2週間毎投与が血清尿酸値を< 6 mg/dLに下げるのに42%の患者で有効であったのに対し、プラセボは0%であった。さらに、pegloticase 8 mgの2週間毎投与により45%の患者が1つ以上の痛風結節の寛解が見られたのに対し、プラセボは8%であり、慢性関節症や健康関連QOLの有意な改善が見られた。重大な事として、いずれのケースシナリオにおいてもTFPはpegloticaseを尿酸低下療法の第一選択に推奨はしない。またTFPは、痛風の兆候・症状が減少(臨床試験においては痛風結節のサイズの減少(又はresolution))した際のpegloticaseの適切な治療期間に関して、コンセンサスが得られなかった。

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