2016年12月16日

第9回南九州感染症寺子屋に参加してみた。2

Tです。

ケースカンファレンス1はトラベルワクチンの接種スケジュールの実際。
普段、トラベルワクチンに関わることが稀な俺には目から鱗な内容でした。
トラベルクリニックをやっている病院は少なく、福岡でも産業医大、九大、久留米大くらいです。

ワクチンの同時接種は現在では一般の医療従事者にも知られてきていますが、いくつかのトラベルワクチンは国産でないものを使うケースもあります。
・A型肝炎ワクチン:エイムゲンは0日目、2~4週、6か月後の3回接種。しかしスケジュールや流通の問題で輸入ワクチンを使うことも。Havrixは1回接種で1年間有効、6~12か月後に追加接種すれば20年有効。
・B型肝炎ワクチン:ビームゲンは日本に多い遺伝子型Cのウイルスを抗原とする。一方、ヘプタバックス-Ⅱは欧米で多い遺伝子型Aのウイルスに対して作られた。(遺伝子型Cのウイルスにも効果がある。) さらにヘプタバックス-Ⅱは海外で使われているRecombivaxHBと同じもので、世界中で追加接種できる。それで結構トラベルワクチンではヘプタバックス-Ⅱが使われるが、ビームゲンの遺伝子Aのウイルスへの有効性及び他のB型肝炎ワクチンとの互換性が否定されているわけではない。0日目、4週、6か月後の3回接種。
・狂犬病ワクチン: 国産ワクチンは0日目、2~4週、6か月後の3回接種。しかしスケジュールや流通の問題で輸入ワクチンを使うことも。Rabipur、VerorabはWHO方式では0日目、1週、4週後の3回接種。

また、ワクチンの接種間隔も日本と海外で違いがあります。
・日本
 不活化ワクチン→ 不活化ワクチン・生ワクチン:6日以上間隔を空ける。
 生ワクチン→ 不活化ワクチン・生ワクチン:27日以上間隔を空ける。
・国際的なスタンダード
 不活化ワクチン→ 不活化ワクチン・生ワクチン:規制なし(いつでも可)。
 生ワクチン→ 不活化ワクチン:規制なし(いつでも可)。
 生ワクチン→ 生ワクチン:4週以上間隔を空ける。

ただし、必要に迫られた場合はともかく通常は国産ワクチン、日本の規則に従うべき。

ケースカンファレンス&ミニレクチャー2は豚レンサ球菌の髄膜炎という、珍しいケース。「体中が痛い」感染は侵襲性レンサ球菌感染症を想起すべき。

今回もとても面白く、勉強になる内容でした。
次回は3月、薬剤師に嬉しいAMTの取り組みの話です。

鹿児島中央駅はクリスマスイルミネーションに彩られ、とても綺麗でした。
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bigvoice212065 at 01:38│Comments(0)南九州感染症寺子屋 

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