ADAの栄養に関する提言

2013年10月25日

ADAの栄養に関する新しい提言1

Tです。
m3で少し前に紹介されていましたが、ADA(米国糖尿病協会)が、栄養に関連した新たな提言をしています。
Statement Notes: When It Comes to Nutrition, There is No “One Size Fits All”
http://www.diabetes.org/for-media/2013/american-diabetes-association-releases-nutritional-guidelines.html
がそうですが、3~4回に分けて訳していこうと思います。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

栄養に関して「一つのやり方で全ての人が上手くいくようなやり方は無い」

10/9に発刊されたDiabetes Careのオンライン版の提言によればADAは、糖尿病患者の誰もが栄養療法を治療の一部として計画することを勧めているが、全ての患者にとって最適な1つの食事パターンは存在しないことを強調している。

この提言は、2008年に発刊された成人糖尿病のマネジメントのための栄養療法の推奨に替わるものである。2013年の提言は、最新の科学的エビデンスに基づいた知見による推奨事項を示している。成人糖尿病患者に求めるのは、食事計画として個人の嗜好、文化、宗教、伝統、代謝管理目標に合わせて、栄養価の高い様々な食品をそれぞれ適量摂取することである。食事をする際、たとえば炭水化物、蛋白、脂肪のように単一の栄養素のみ摂取しているわけでは無く、食物として摂取している。そのため、今回のレポートは食事パターンに関して新たなセクションを設けている。

(・・・続く)

bigvoice212065 at 10:50コメント(0) 

2013年10月26日

ADAの栄養に関する新しい提言2

Tです。
ADAの栄養に関する新しい提言の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

「糖尿病と診断を受けたとしても、それが必ずしも好きな物や伝統的な風習の食べ物を楽しむことが永遠に出来ない、ということを意味するわけでは無い。」とアリソン・エバート(MS, RD, CDE, Coordinator of Diabetes Education Programs – University of Washington Medical Center, Diabetes Care Center)は述べた。「理想的には糖尿病患者は診断を受けてすぐ、栄養士に管理してもらうか、糖尿病自己管理プログラムに参加すべきである。成人糖尿病患者における栄養療法の重要な目的として、患者と共に個々の食事プランを計画し、行動変容を促すために継続的にサポートすることが挙げられる。」

ジャッキー・ブーシェ(MS, RD, LD, CDE, Vice President for Education, Minneapolis Heart Institute Foundation)が科学的エビデンスとして示したのは、いまだ限定的ではあるが、様々な食事のパターン及びその影響と、糖尿病患者の健康アウトカムには関連がある、ということである。現在のエビデンスには特定の食事パターンがそれ以外のパターンより優れていることを強く示すものは無い。「地中海式食事法、菜食主義、低炭水化物食、どれを好むのかはそれほど重要ではなく、食べ物の好みやライフスタイルに合った食事パターン、続けることが出来て健康のために必要な栄養を摂取できるパターンを見つけることが重要である。」と彼女は述べた。

適切な食事のプランを選択する際には、糖尿病患者個人の代謝目標(例えば血糖値、脂質の値、血圧)を考慮する必要があることを、提言では述べられている。

(・・・続く)

bigvoice212065 at 14:24コメント(0) 

2013年10月27日

ADAの栄養に関する新しい提言3

Tです。
ADAの栄養に関する新しい提言の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

新しいガイドラインはまた、糖尿病患者における炭水化物の理想的な摂取量に関しては決定的なエビデンスは無いとも述べている。しかし著者らは、炭水化物を摂取するなら、野菜、全粒穀物、果物(トマトの事か?)、豆類によって炭水化物を摂取するべきである。砂糖や塩、油を加えて出来た他の物より良い。と示唆している。(このあたりはよくわからなかったので誤訳かもしれません)
同様に、理想的な総脂肪摂取量も決定的なエビデンスは無い。脂肪の質(一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸を摂取し、トランス脂肪酸や飽和脂肪酸の摂取を避けること)の方が摂取量より重要である、と著者らは示している。もっとも、体重管理に取り組んでいる人は良質の脂肪を摂取するにしてもほどほどするべきである。

新たな提言は、以下の通り。
・糖尿病患者は、砂糖を加えた飲み物(高果糖コーンシロップやショ糖を含む任意のカロリー飲料)を制限or避けるべきである。体重増加リスクや心血管系リスク因子の悪化のリスクを下げる事ができる。
・一般成人への提言として1日あたりのナトリウム摂取量を2300mg未満(塩として5.84g)に抑えるべきである、というのは糖尿病患者にも適切である。高血圧を合併している患者はさらに減らすべきである。論文によると、多くのアメリカ人が、必要なナトリウム量をはるかに超えた量を摂取している。
・糖尿病患者において、ω-3(EPA/DHA)脂肪酸サプリメントの心疾患予防or治療のための摂取によるベネフィットは得られない。一般市民への提言として週あたり2回(2人前)以上はfatty fish(脂の乗った魚?)を摂取すべきである、というのは糖尿病患者においても妥当である。
・ビタミンorミネラルサプリメントの、ビタミンorミネラルが不足していない糖尿病患者への有用性に関しては、明確なエビデンスは存在しない。しかし、糖尿病治療にシナモン、その他のハーブ、サプリメントを利用したエビデンスは存在する。

bigvoice212065 at 15:56コメント(0) 
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