食物繊維の有用性
2014年01月05日
臨床における食物繊維の有用性11
Tです。
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
ところどころ訳が怪しくなってきていますが気にせずに続けます。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
禁忌
大腸がん又は腺腫の1次・2次予防に食物繊維が豊富な食事を摂ることに関して、禁忌は存在しない。子供の頃から高繊維食を利用する事に反するエビデンスは存在しない。
これからの研究領域
・がん-腺腫の塩基配列をもった固有の人間モデルによる、食物繊維の潜在的な抗増殖効果の研究。これらの研究は最低5~10年の期間観察すべきである。というのも、初期の腺腫形成とがんの間に長期間のインターバル(訳10年)があるからだ。
・食物繊維のがん介入研究において、初期の前腫瘍マーカーを組み込む事は重要である。
・今後の研究において食物繊維、他の栄養素、薬の潜在的・相乗的な抗腫瘍効果の評価を組み込む必要がある。
(・・・続く)
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
ところどころ訳が怪しくなってきていますが気にせずに続けます。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
禁忌
大腸がん又は腺腫の1次・2次予防に食物繊維が豊富な食事を摂ることに関して、禁忌は存在しない。子供の頃から高繊維食を利用する事に反するエビデンスは存在しない。
これからの研究領域
・がん-腺腫の塩基配列をもった固有の人間モデルによる、食物繊維の潜在的な抗増殖効果の研究。これらの研究は最低5~10年の期間観察すべきである。というのも、初期の腺腫形成とがんの間に長期間のインターバル(訳10年)があるからだ。
・食物繊維のがん介入研究において、初期の前腫瘍マーカーを組み込む事は重要である。
・今後の研究において食物繊維、他の栄養素、薬の潜在的・相乗的な抗腫瘍効果の評価を組み込む必要がある。
(・・・続く)
bigvoice212065 at 07:22|Permalink│Comments(0)
臨床における食物繊維の有用性12
Tです。
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
・メタボリック効果
特定の種類の食物繊維の摂取(例えば粘性の繊維)により、軽度のコレステロール低下作用を示す。腸の内容物の粘度を増加させ、回腸胆汁酸の取り込みを遅らせ、糞便胆汁酸の損失をふやすことで、肝コレステロールの異化を促進するのだ。又、キームスの粘度増加は腸のグルコース取り込み速度及びその後のインスリン応答を低下させる。
水溶性(粘性)の食物繊維(グアーガム、ペクチン、サイリウム)のコレステロール低下作用は、健常人にも高脂血症の人にも作用する。1つの限られたメタアナリシスによると、食事に1gの水溶性食物繊維を追加すると総コレステロールは0.045mmol/l、LDLコレステロールは0.057mmol/l低下し、他の物より大きな効果を示した。HDLコレステロール及びトリグリセリドには有意な効果は無かった。他の由来の(?)水溶性食物繊維(例えばフラクトオリゴ糖)に関して、血中の脂質に対する効果は整合性のあるエビデンスが不足している。不溶性食物繊維(小麦ふすま、セルロース)は血中コレステロールには効果を示さない。
(補足:総コレステロール, HDLコレステロールは1 mmol/L= 38.67 mg/dLに相当。)
短期間の無作為試験では、グアーガム、ペクチン、緩下繊維サイリウムは血中グルコース濃度を29~44%低下させた。デンプンの消化を遅らせ、又は食事の脂質・タンパク質含有量といった他のファクターを調整することで、胃排出速度の減速は食後血糖及びインスリン反応を低下させる。しかし、高繊維食による糖尿病の代謝コントロール改善に関する長期的なエビデンスは限定的である。
(・・・続く)
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
・メタボリック効果
特定の種類の食物繊維の摂取(例えば粘性の繊維)により、軽度のコレステロール低下作用を示す。腸の内容物の粘度を増加させ、回腸胆汁酸の取り込みを遅らせ、糞便胆汁酸の損失をふやすことで、肝コレステロールの異化を促進するのだ。又、キームスの粘度増加は腸のグルコース取り込み速度及びその後のインスリン応答を低下させる。
水溶性(粘性)の食物繊維(グアーガム、ペクチン、サイリウム)のコレステロール低下作用は、健常人にも高脂血症の人にも作用する。1つの限られたメタアナリシスによると、食事に1gの水溶性食物繊維を追加すると総コレステロールは0.045mmol/l、LDLコレステロールは0.057mmol/l低下し、他の物より大きな効果を示した。HDLコレステロール及びトリグリセリドには有意な効果は無かった。他の由来の(?)水溶性食物繊維(例えばフラクトオリゴ糖)に関して、血中の脂質に対する効果は整合性のあるエビデンスが不足している。不溶性食物繊維(小麦ふすま、セルロース)は血中コレステロールには効果を示さない。
(補足:総コレステロール, HDLコレステロールは1 mmol/L= 38.67 mg/dLに相当。)
短期間の無作為試験では、グアーガム、ペクチン、緩下繊維サイリウムは血中グルコース濃度を29~44%低下させた。デンプンの消化を遅らせ、又は食事の脂質・タンパク質含有量といった他のファクターを調整することで、胃排出速度の減速は食後血糖及びインスリン反応を低下させる。しかし、高繊維食による糖尿病の代謝コントロール改善に関する長期的なエビデンスは限定的である。
(・・・続く)
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臨床における食物繊維の有用性13
Tです。
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
エビデンス
プロスペクティブな観察研究のメタアナリシスによると、食物繊維及び/又は全粒穀物には冠動脈疾患に対する防御効果が見られる(エビデンスレベル III)。一方、精製された穀物は防御効果をもたない。
プロスペクティブ研究をプールしたデータによると、食物繊維及び/又は全粒穀物には2型糖尿病に対する防御効果があるかもしれない(エビデンスレベル III)。野菜や果物、ナッツ類、豆類、一般的に野菜ベースの食事は、コホート研究において同様の有益な効果を示している。
高繊維食の防御効果を確認するためのRCTが必要である。
どのような食物繊維を使用すべきか?
食物繊維を水溶性と不溶性に区別するのは意味が無いかもしれない。粘度も含めた物理的特性は、自然食品の消化特性と併せてさらに価値が高まるかもしれない。しかし以前にも記載したが、純度を評価するために、それらの化学構造によって食事の炭水化物に対処するのに推奨する(?)。
一般人への推奨は、野菜の豊富な食事とするのが賢明だろう。現時点では、このトピックに関してわかっている事のベストなまとめであると思う。
心血管保護に食物繊維を利用する際の勧告
粘性繊維やサイリウムの定期的な摂取は血中コレステロール、LDLコレステロールに対して有益な効果を示し、食後血糖とインスリン反応を減少させる(Recommendation A)。
粘性繊維は脂質代謝・血糖コントロールに対して有益である事は実証されている。しかし、冠動脈心疾患及び糖尿病予防に関して、明確な有益性を示す評価項目をもつRCTデータは存在しない。
定期的な食物繊維の摂取は冠動脈心疾患に有益な効果を示すが、食物繊維は食事のリスクの中の一要因でしかない(Recommendation A)。
禁忌
健康的な食生活を推進するために食物繊維を利用する事に関する禁忌は存在しない。糖尿病患者において、可溶性食物繊維を用いる長期試験は、認容性、用量、及び副作用の多くの問題に関連するかもしれない。
これからの研究領域
・急性重症患者に異なる水溶性(粘性)食物繊維を経腸栄養に混ぜて高血糖のコントロールに用い、罹患率と死亡率を調べる短期試験(経腸栄養の項を参照)。
・経腸投与での長期試験。インスリン依存患者に対し、異なる食物繊維を用いて血糖、インスリン、脂質をコントロールして長期合併症(例えば末梢もしくは大血管疾患)を調べることは重要である。
・明確に定義された食物繊維を用い、ハードエンドポイント(例えば急性冠動脈疾患の予防や再梗塞率)を用いた長期試験を行うべきである。
(・・・続く)
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
エビデンス
プロスペクティブな観察研究のメタアナリシスによると、食物繊維及び/又は全粒穀物には冠動脈疾患に対する防御効果が見られる(エビデンスレベル III)。一方、精製された穀物は防御効果をもたない。
プロスペクティブ研究をプールしたデータによると、食物繊維及び/又は全粒穀物には2型糖尿病に対する防御効果があるかもしれない(エビデンスレベル III)。野菜や果物、ナッツ類、豆類、一般的に野菜ベースの食事は、コホート研究において同様の有益な効果を示している。
高繊維食の防御効果を確認するためのRCTが必要である。
どのような食物繊維を使用すべきか?
食物繊維を水溶性と不溶性に区別するのは意味が無いかもしれない。粘度も含めた物理的特性は、自然食品の消化特性と併せてさらに価値が高まるかもしれない。しかし以前にも記載したが、純度を評価するために、それらの化学構造によって食事の炭水化物に対処するのに推奨する(?)。
一般人への推奨は、野菜の豊富な食事とするのが賢明だろう。現時点では、このトピックに関してわかっている事のベストなまとめであると思う。
心血管保護に食物繊維を利用する際の勧告
粘性繊維やサイリウムの定期的な摂取は血中コレステロール、LDLコレステロールに対して有益な効果を示し、食後血糖とインスリン反応を減少させる(Recommendation A)。
粘性繊維は脂質代謝・血糖コントロールに対して有益である事は実証されている。しかし、冠動脈心疾患及び糖尿病予防に関して、明確な有益性を示す評価項目をもつRCTデータは存在しない。
定期的な食物繊維の摂取は冠動脈心疾患に有益な効果を示すが、食物繊維は食事のリスクの中の一要因でしかない(Recommendation A)。
禁忌
健康的な食生活を推進するために食物繊維を利用する事に関する禁忌は存在しない。糖尿病患者において、可溶性食物繊維を用いる長期試験は、認容性、用量、及び副作用の多くの問題に関連するかもしれない。
これからの研究領域
・急性重症患者に異なる水溶性(粘性)食物繊維を経腸栄養に混ぜて高血糖のコントロールに用い、罹患率と死亡率を調べる短期試験(経腸栄養の項を参照)。
・経腸投与での長期試験。インスリン依存患者に対し、異なる食物繊維を用いて血糖、インスリン、脂質をコントロールして長期合併症(例えば末梢もしくは大血管疾患)を調べることは重要である。
・明確に定義された食物繊維を用い、ハードエンドポイント(例えば急性冠動脈疾患の予防や再梗塞率)を用いた長期試験を行うべきである。
(・・・続く)
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臨床における食物繊維の有用性14
Tです。
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
・経腸栄養への食物繊維の利用
腸の生理機能を維持するための腸管での摂食、胃腸の耐性向上(例えば下痢の予防)、そして耐糖能異常患者における血糖コントロールは、主要エンドポイントであるべきである(?)。急性疾患において、発酵性食物繊維の利用はこれらを達成するベストな方法であると考えられる。長期間経腸栄養を必要とする慢性患者は、腸の機能を維持する(例えば下痢を予防する)ために食物繊維の増量が必要かもしれない。
このように、数種類の食物繊維は多く(全てではない)の経腸栄養患者に利用されるべきであるが、食物繊維は経腸チューブにブロックされずに通過する必要がある。
・エビデンス
経腸栄養に食物繊維を混ぜて利用した臨床研究の結果は多岐にわたる。
証明されているものとして、
・PHGGは術後患者及び危篤患者において、経腸栄養関連下痢症を減らすのに有効である(エビデンスレベルI)。
・大豆多糖類又はオーツ麦繊維の併用は、経腸栄養に関して便重量を増加させ、便の頻度を増やすのに有効である。しかしその効果は短期間、小規模のグループで行われた研究結果である(エビデンスレベルIII)。
・1年間の間、11人の経腸栄養患者に大豆多糖類を補充(20~30g/Lを経腸栄養に混合)することで、便重量が有意に増加した(エビデンスレベルIII)。
(・・・続く)
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
・経腸栄養への食物繊維の利用
腸の生理機能を維持するための腸管での摂食、胃腸の耐性向上(例えば下痢の予防)、そして耐糖能異常患者における血糖コントロールは、主要エンドポイントであるべきである(?)。急性疾患において、発酵性食物繊維の利用はこれらを達成するベストな方法であると考えられる。長期間経腸栄養を必要とする慢性患者は、腸の機能を維持する(例えば下痢を予防する)ために食物繊維の増量が必要かもしれない。
このように、数種類の食物繊維は多く(全てではない)の経腸栄養患者に利用されるべきであるが、食物繊維は経腸チューブにブロックされずに通過する必要がある。
・エビデンス
経腸栄養に食物繊維を混ぜて利用した臨床研究の結果は多岐にわたる。
証明されているものとして、
・PHGGは術後患者及び危篤患者において、経腸栄養関連下痢症を減らすのに有効である(エビデンスレベルI)。
・大豆多糖類又はオーツ麦繊維の併用は、経腸栄養に関して便重量を増加させ、便の頻度を増やすのに有効である。しかしその効果は短期間、小規模のグループで行われた研究結果である(エビデンスレベルIII)。
・1年間の間、11人の経腸栄養患者に大豆多糖類を補充(20~30g/Lを経腸栄養に混合)することで、便重量が有意に増加した(エビデンスレベルIII)。
(・・・続く)
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臨床における食物繊維の有用性15
Tです。
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
どのような食物繊維を使用すべきか?
急性疾患(集中治療、周術期)の経腸栄養に関して、発酵性食物繊維(例えばPHGG)を推奨する。加水分解は経腸式(?)に食物繊維を組み込む必須条件と考えられる。このプロセスが食物繊維のもついくつかの特性を失わせる(特に粘度と便増量効果)が、それらはまだ発酵している(例えばPHGG)。
長期間経腸栄養を使用している慢性疾患の患者には非発酵性繊維(例えば大豆多糖類)と発酵性繊維(例えばPHGG)のどちらも適切かもしれない。
経腸栄養に食物繊維を利用する際の勧告
経腸栄養関連下痢症の予防のために、術後患者及び危篤患者の経腸栄養にPHGGを加えるのは効果的である(Recommendation A)。
発酵性の粘性繊維(例えばオーツ麦β-グルカン)は血糖コントロールに有用だが、これまでの研究ではどの程度、食物繊維の補給が糖尿病に有効なのかを把握するのは困難である(No recommendation)。
短期試験において大豆多糖類又はオーツ麦繊維の併用は日々の便重量、回数を増加させることが示されている。長期間、経腸栄養を利用している患者において、大豆多糖類を加えて排便コントロールすることが有用であったパイロットスタディが1つだけある (Recommendation C)。
(・・・続く)
臨床における食物繊維の有用性の続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)
どのような食物繊維を使用すべきか?
急性疾患(集中治療、周術期)の経腸栄養に関して、発酵性食物繊維(例えばPHGG)を推奨する。加水分解は経腸式(?)に食物繊維を組み込む必須条件と考えられる。このプロセスが食物繊維のもついくつかの特性を失わせる(特に粘度と便増量効果)が、それらはまだ発酵している(例えばPHGG)。
長期間経腸栄養を使用している慢性疾患の患者には非発酵性繊維(例えば大豆多糖類)と発酵性繊維(例えばPHGG)のどちらも適切かもしれない。
経腸栄養に食物繊維を利用する際の勧告
経腸栄養関連下痢症の予防のために、術後患者及び危篤患者の経腸栄養にPHGGを加えるのは効果的である(Recommendation A)。
発酵性の粘性繊維(例えばオーツ麦β-グルカン)は血糖コントロールに有用だが、これまでの研究ではどの程度、食物繊維の補給が糖尿病に有効なのかを把握するのは困難である(No recommendation)。
短期試験において大豆多糖類又はオーツ麦繊維の併用は日々の便重量、回数を増加させることが示されている。長期間、経腸栄養を利用している患者において、大豆多糖類を加えて排便コントロールすることが有用であったパイロットスタディが1つだけある (Recommendation C)。
(・・・続く)
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