SSTI診療ガイドライン2014サマリー

2014年07月06日

SSTIの診断と治療ガイドライン2014サマリーその6

Tです。
続きです。

(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

Ⅷ.フルニエ壊疽を含めた、壊死性筋膜炎の評価・治療には何が適しているか?
1.壊死性筋膜炎やガス壊疽が疑われ、全身毒性の兆候がある攻撃的な感染症患者には、迅速な外科のコンサルテーションを推奨する。(重症、非化膿; Figure 1)(strong, low)。
2.エンピリックな抗菌薬治療は、病因が多菌性(好気性菌と嫌気性菌の混合)であっても単菌性(A群溶連菌やCA-MRSA)であっても対応できるように、ブロードにすべきである(例:バンコマイシンorリネゾリド+ピペラシリンタゾバクタムorカルバペネム;もしくは+セフトリアキソン&メトロニダゾール)。Table 4(原文を参照)を参照してほしい。
3.A群溶連菌と見てとれる壊死性筋膜炎の治療にはペニシリン+クリンダマイシンが推奨される(strong, low)。Figures 1, 2, and Table 4を参照してほしい。

Ⅸ.化膿性筋炎のマネージメントに関して、適切なアプローチはどのようなものか?
1.化膿性筋炎の診断を確定するための画像診断にはMRIが推奨される。CTスキャンや超音波の検査も有用である(strong, moderate)。
2.血液や膿瘍の培養をすべきである(strong, moderate)。
3.初期のエンピリックな治療にはバンコマイシンを推奨する。腸内グラム陰性桿菌の活性を持つ抗菌薬を併用すべきなのは、免疫不全患者の感染、筋肉の外傷が開いている場合(?)である(strong, moderate)。
4.セファゾリンまたは抗ブドウ球菌ペニシリン(例:ナフシリン、オキサシリン)がMSSAによる化膿性筋膜炎の治療に推奨される(strong, moderate)。Table 2を参照してほしい。
5.化膿した物質は早期にドレナージすべきである(strong, high)。
6.複数回のイメージングは、持続的菌血症患者の排出されない感染病巣を特定するために行うべきである (strong, low)。
7.抗菌薬の投与は初期は静注投与すべきである。しかし患者が臨床的に改善した場合、経口抗菌薬投与にスイッチするのが、菌血症が速やかにクリアされ、心内膜炎や転移性膿瘍の証拠がない患者には適切である。2~3週間の治療を推奨する(strong, low)。

(・・・続く)


bigvoice212065 at 11:50コメント(0) 

SSTIの診断と治療ガイドライン2014サマリーその7

Tです。
続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

Ⅹ.クロストリジウム性ガス壊疽もしくは筋壊死の評価及び治療に関して、適切なアプローチはどのようなものか?
1.ガス壊疽が疑われるsiteの緊急の外科的検査、関連する組織の外科的デブリドマンを実施すべきである(重症、非化膿; Figure 1)(strong, moderate)。
2.決定的な病因の診断が無い場合には、広域スペクトルの治療、バンコマイシン+ピペラシリンタゾバクタムとアンピシリンスルバクタムとカルバペネムのいずれかが推奨される(strong, low)。クロストリジウム性筋壊死のDefinitive antimicrobial therapyとしては、ペニシリンとクリンダマイシンの併用(Figure 1)による治療を推奨する(strong, low)。
3.高圧酸素療法(HBO)は推奨しない。というのも、患者への有用性がまだ証明されておらず、蘇生や外科的デブリドマンが遅れる可能性がある(strong, low)。

Ⅺ.犬・猫咬傷による感染を防ぐための抗菌薬予防投与の役割は何か?
1.早期の抗菌薬予防投与3~5日間が推奨される患者は (a)免疫不全患者、(b)脾臓の無い患者、(c)重症肝疾患をもつ患者、(d)既存もしくは結果として、患部に浮腫がある患者、 (e)特に顔や手に、中等度~重度の傷がある患者、(f)傷が骨膜や関節膜に達している患者が該当する(strong, low)。
2.狂犬病に関する暴露後の予防をしてもよい。地域の保健当局と相談し、ワクチンを接種することを推奨する(strong, low)。

Ⅻ.動物咬傷による感染の治療はどうすべきか?
1.例えばアモキシシリンクラブラン酸のような、好気性菌と嫌気性菌の両方に抗菌活性をもつ抗菌薬(Table 5)(原文を参照)を用いるべきである(strong, moderate)。

(・・・続く)


bigvoice212065 at 12:53コメント(0) 

2014年07月08日

SSTIの診断と治療ガイドライン2014サマリーその8

Tです。
続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

ⅩⅢ.動物咬傷の際、破傷風トキソイドの投与は行うべきか?
1.10年以内にトキソイド接種をしていない患者は投与されるべきである。以前に接種されていない場合、破傷風、ジフテリア、TdapはTdワクチンよりも優先される(訳に自信なし)(strong, low)。

ⅩⅣ.どういった患者に動物咬傷の創縫合をすべきか?
1.顔を例外として、創傷には創縫合はすべきでない。頻繁な洗浄、慎重なデブリードマン、抗菌薬の予防投与によりマネージメントすべきである(strong, low)。他の創傷も同様である(weak, low)。

ⅩⅤ.炭疽菌の皮膚の治療はどのようにするのが適切か?
1.ペニシリンV500mg1日4回7~10日間経口投与が自然界の炭疽菌の治療には推奨される(strong, high)。
2.シプロフロキサシン500mg1日2回経口投与もしくはレボフロキサシン500mg静注を24時間ごと、60日間の投与がバイオテロには推奨される。aerosol exposureと考えられるためである(strong, low)。

(・・・続く) 


bigvoice212065 at 19:42コメント(0) 

2014年07月10日

SSTIの診断と治療ガイドライン2014サマリーその9

Tです。
続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

 XVI.細菌性血管腫や猫ひっかき病の評価・治療に関して、適切なアプローチはどのようなものか?
1.アジスロマイシンを以下のプロトコルに従い投与する事を、猫ひっかき病には推奨する(strong, moderate)。
a.患者体重45kg以上の場合:1日目に500mg投与し 、さらに4日間250mg投与。
b.患者体重45kg以下の場合:1日目に10mg/kg投与し 、さらに4日間5mg/kg投与。
2.エリスロマイシン500mgを1日4回、もしくはドキシサイクリン100mgを1日2回、2週間~2ヶ月間投与を細菌性血管腫の治療には推奨する(strong, moderate)。

 XVII.類丹毒の好ましい治療はどのようなものか?
1.ペニシリン(500mg1日4回)もしくはアモキシシリン(500mg1日3回)、7~10日間投与を類丹毒の治療には推奨する(strong, high)。

XVIII.鼻疽の適切な治療はどのようなものか?
1. in vitroの感受性に基づき、セフタジジム、ゲンタマイシン、イミペネム、ドキシサイクリン、シプロフロキサシンを推奨する(strong, low)。

(・・・続く) 


bigvoice212065 at 07:40コメント(0) 

2014年07月11日

SSTIの診断と治療ガイドライン2014サマリーその10

Tです。
続きです。
(以下、誤訳の可能性があるので気になる人は原文を読むことを勧めます。)

XIX.腺ペストの適切な診断・治療はどういったものか?
1. 腺ペストは化膿性リンパ節腫脹の吸引物質のグラム染色および培養により診断すべきである(strong, moderate)。ストレプトマイシン(15mg/kg12時間毎筋注)もしくはドキシサイクリン(100mg1日2回経口)を腺ペストの治療には推奨する(strong, low)。ゲンタマイシンをストレプトマイシンの代わりに用いても良い(weak, low)。

XX.野兎病の適切な診断・治療はどういったものか?
1. 血清学的検査が野兎病の診断には望ましい(weak, low)。
2. ストレプトマイシン(15mg/kg12時間毎筋注)もしくはゲンタマイシン(1.5mg/kg8時間毎静注)が重症の野兎病には推奨する(strong, low)。
3.テトラサイクリン(500mg1日4回)もしくはドキシサイクリン(100mg1日2回経口)を軽症の野兎病には推奨する(strong, low)。
4. 野兎病が疑われた場合、microbiology laboratoryに連絡する(strong, high)。

XXI.免疫不全患者におけるSSTIを評価する際に適切なアプローチはどういったものか?
1. 感染症に加え、皮膚病変の鑑別診断に薬疹、悪性腫瘍による皮膚の浸潤、化学療法及び放射線治療の惹起反応、Sweet 症候群、多形性紅斑、白血球破砕性血管炎、同種移植レシピエントのGVHDを挙げるべきである(strong, high)。
2.感染による皮膚病変の鑑別診断には細菌、真菌、ウイルス、寄生虫を挙げるべきである(strong, high)。
3.組織学的・細菌学的評価の材料を得るための病変部の吸引もしくは生検は診断の早期に実施されるべきである(strong, high)。

(・・・続く) 


bigvoice212065 at 07:00コメント(0) 
ギャラリー
  • 第34回和漢医薬学会に行ってきた2
  • ポスター出来た。
  • 環境感染学会の思い出
  • 最近ラジオで耳に残った曲
  • 新日本プロレスに学ぶ病院経営
  • 今年のクリスマスは土曜。
アクセスカウンター
  • 累計: