Tの記事

2019年03月06日

薬剤師と副作用

Tです。
明けましておめでとうございます?
かなり記事の更新が遅れがちですが、また書いていきます(^^)

某出版社より「ちょっと雑誌に記事を書いてみませんか?」というお誘いをうけました。
何で俺?とビックリしましたが、せっかくの機会なのでお受けして、試しに副作用について書いてみる事にしました。

 薬剤師は、副作用に様々な形で関わっています。
 薬機法第六十八条の十第2項には、医薬品、医療機器又は再生医療等製品の副作用・有害事象の報告義務が記載されており、第3項に報告窓口をPMDAにする旨が書かれています。
 また、薬剤師法25条の2には薬剤師の情報提供義務(現在は改正され、情報提供及び指導義務になっています)の記載があります。
 プレアボイドも薬剤師の大事な職能です。プレアボイドはpreventとavoidから生まれた造語で、副作用回避の事です。

このあたりの事を、まとめてみようと思います。

bigvoice212065 at 13:36|PermalinkComments(0)

2018年11月14日

第79回九州山口薬学大会に行ってきた3

Tです。

2日目は午前中、シンポジウム4に参加。裏ではAMR対策のシンポジウムがあり、当ブログがお世話になっている尾田一貴先生もシンポジストとして発表されていましたが、今回は団体行動だったので医薬品の安全管理のシンポジウムに参加しました。
ちなみに今月の日病薬誌に尾田先生の論文が載っており、地域の保険薬局薬剤師と一緒になってAMR対策に力を入れられているのがよくわかります。

午後からはいよいよ本番。発表の手伝い及び自分の発表。興味を持ってくれる方も何人かいて、まあまあの手応えがあった発表でした。よくされた質問は「眼障害を起こした方は高齢者が多いが、どのように眼障害を疑えば良いか?」です。まあ、悩ましいですよね(^^)

1日目の夜には大分名物を堪能。関アジ・関サバ、とり天、りゅうきゅう。
・・・ちょっと食べ過ぎたか?
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bigvoice212065 at 21:54|PermalinkComments(0)

2018年11月10日

第79回九州山口薬学大会に行ってきた2

Tです。

午前中はポスターを貼って、他の貼られているポスターを見学。今回は同じ地区からの発表が多く、結構目立つ発表もありました。

午後からはシンポジウム2に参加。
シンポジウム2はポリファーマシーへの薬剤師のアプローチをどのようにすべきかを考えるシンポジウムでした。「矢吹拓先生の講演が面白い」と事前に知り合いから話を聞いていたので基調講演はかなり期待していましたが、話を聞いてビックリ!先生の話は別の所で聞いたことありました。

内容は究極の所、2つの論文に集約されます。
1つ目の論文は、コクランが行ったポリファーマシーへの介入に関するシステマティック・レビュー。注目すべきはポリファーマシーへの介入で、患者の入院やQOLに影響を与えない点です。これは、ポリファーマシーの解消は患者の予後に寄与しないという事であり、ネガティブな見方をすれば、ポリファーマシーを解消しても別に患者さんの状態は良くならない、という事になるけどポジティブな見方をすれば、薬を減らしても別に患者さんの状態は悪くならない、という事になります。医療経済学的観点で考えるなら、ポリファーマシーの解消は患者さんの状態を悪くせずに医療費を削減できるのはとても素晴らしい事ではあるが、患者さんのQOLの改善を目的とした場合にはそれほど有効な手段ではない。このあたりは専門の先生方にPro&Conで語っていただくと面白いと思います。

2つ目の論文は、JAMAに掲載された薬剤師の介入に関するRCTの結果です。いくつかの因子で有意な予後の改善が見られたという結果が出ました。その因子とは、患者のヘルスリテラシー及び職種間の情報共有・連携でした。

処方された薬を薬剤師が調剤する際に上手く患者に情報を伝える事で患者のヘルスリテラシーを向上させることが、患者の予後に寄与する事になり、そのためのテクニックが重要になる。テクニックは以下の4つの手法が挙げられました。行動経済学的視点は最近の流行りですね。
・行動変容モデル
・LEARNのアプローチ
・動機付け面接
・医療における行動経済学的視点

ところで今回、九州山口薬学大会はB級グルメとコラボ?してまして、大分各地のB級グルメのブースが出来てました。1日目はランチョンに参加せず、B級グルメを堪能!温泉プリン美味しかったです(^^)
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bigvoice212065 at 21:42|PermalinkComments(0)

2018年09月24日

尾田川公園に行ってきた。

Tです。
最近、料理や飲み物に使う水に湧き水を使っています。

尾田川公園。
尾田の丸池は平成の名水百選にも選ばれた湧き水です(^^)

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bigvoice212065 at 09:45|PermalinkComments(0)

2017年09月01日

第34回和漢医薬学会に行ってきた3

Tです。
第34回和漢医薬学会1日目の午後からは特別講演に参加。
近年、漢方はがん領域でのエビデンス蓄積が目覚ましいです。といっても、がん自体を漢方で治療するといった話ではなく、がん化学療法による副作用の予防・軽減のためのサポーティブ・ケアとしての使用です。
2015年に日本がんサポーティブケア学会が誕生し、部会の一つとして漢方部会が存在しますし、日本東洋医学会の取り組みとして「漢方エビデンスレポート」をHP上で公開している中で、がんサポーティブケアに関する文献は48件も見られ、漢方の支持療法は60%のRCTで有意な有効性を示しています。
こういったエビデンスの蓄積により、がん医療の副作用を漢方併用で予防・治療することが標準的となる時代が来ているのかな?と感じる講演でした。

その後は1日目のポスター発表を聞きに行きました。(俺は発表は2日目でした。)今回の和漢医薬学会でJADERを用いたポスター発表は俺のものも含めて3件、大学レベルではJADERはかなりポピュラーなものだという認識を持ちますが、市中の病院や薬局からの発表があまり見られないのはイマイチ普及が進んでないようにも思えます。

そのJADERを用いた発表の内の一つはPMDAに報告された漢方副作用症例と添付文書症例とを比較した研究。肝機能障害と間質性肺炎の2つの副作用に関して年齢、性別、投与期間などを比較されていました。
PMDAに報告された症例は欠損値が多く、それらを除外したデータの解析に信憑性があるのか、常々疑問に思っていたんですが、このポスター発表を見る限りは添付文書症例と大きな差は無く、有意義な解析になりうる可能性を感じました。

もう一つはPMDAの医薬品副作用データベースを用いた腸間膜静脈硬化症の解析。年齢、性別、服用期間、併用薬などの集計、解析もなされていました。


bigvoice212065 at 13:10|PermalinkComments(0)
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